「気象予報士・森田正光氏、PET検査でがん早期発見」のニュースを見て、「PET検査」について調べてみました。
気象予報士・森田正光氏、PET検査でがん早期発見 18日の胸腔鏡手術は無事成功「回復は順調」
気象予報士の森田正光氏(74)が22日、ENCOUNTの取材に応じ、PET検査によって初期の肺腺がんが見つかり、除去手術を受けたことを明かした。
森田氏は、今月8日(現地時間)のメキシコ皆既日食を見に行く前に都内の病院でCT検査を受けていたという。
がん細胞の状態を調べる精密検査…『Nスタ』復帰は26日の見込み
気象予報士の森田正光氏(74)が22日、ENCOUNTの取材に応じ、PET検査によって初期の肺腺がんが見つかり、除去手術を受けたことを明かした。
森田氏は、今月8日(現地時間)のメキシコ皆既日食を見に行く前に都内の病院でCT検査を受けていたという。
「現地で病気になったらよくないと思い、出国前にCT検査を受けたところ、『怪しい』ということになり、PET検査を受けることになりました。結果、左上葉部に腺がんが見つかりました。立体的に見える優れものでびっくりしました」
PETは(Positron Emission Tomography)の略語で、PET検査は、治療前にがんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べたりする精密検査。
治療中の効果を判定し、治療後の再発がないかを確認するなども目的している。
1度の検査でほぼ全身の撮影ができてがんのリスクをチェックできるという特徴もある。
また、がんの大きさや広がりを調べるCT検査やMRI検査などの検査と異なり、ブドウ糖を消費して活発に活動しているがん細胞の状態を調べることができるとされている。
最近では、お笑いコンビ・オズワルドの畠中悠(36)が今年3月にPET検査の結果、腎臓がんが見つかり、除去手術を受けたことを明かしている。
森田氏はメキシコから帰国し、今月18日に受けた胸腔鏡手術は無事成功したという。
「回復は順調です。肺機能の10%くらいに影響が出そうですが、リハビリで軽減させられるとのことです。日食に行く予定がなかったら、検査を受けなかったかもしれません。ラッキーでした。あらためて早目の検査が重要だと感じました」
森田氏によると、退院は24日、天気予報でレギュラー出演しているTBS系『Nスタ』(月~金曜午後3時49分)の復帰は26日の見込み。手術を受けたことはXでも報告しており、「初期で見つかって良かったですね」「お大事にしてください」の声が相次いでいる。
引用元:https://encount.press/archives/613771/
現地で病気になったらよくないと思い、出国前にCT検査を受けた
先日、知り合いの父親が90歳前に突然亡くなった、という知らせをもらいました。
原因は、心臓の裏側に腫瘍(ガン)ができていて、何年も正面から撮っていたレントゲンでは、心臓に隠れて見つけることができなかったから、ということでした。
腫瘍が大きくなり、心臓に違和感を感じてCT検査を受けたら、ドカンと固まりが映っていたとのこと。
すでに手遅れで、CT 検査からしばらくして亡くなったとのことでした。
最近私も定期検診で胸のレントゲンを撮ってもらったときに、技士さんにこの話しをしたところ、前からでなく後ろからレントゲンを撮っても同じなので、横からレントゲンを撮れば発見できたのでしょうね、ということを言っていました。
ただ、CT検査を初期の段階でしていれば一目瞭然で発見できたはずなのに、本当に残念でなりません。
もっとも、CT検査などは、積極的にお願いしないとしてもらえないみたいですね。
私もMRI検査で頭の聴神経腫瘍を見つけました
私も、12年前にMRI検査で聴神経腫瘍が見つかりました。
当時、耳鼻科の先生にMRIの検査をお願いをしたところ、聴神経腫瘍のはずはない、必要ない、と検査を断られました。
それでも、何度も何度もお願いして、やっと、「これは、腫瘍がないことを確認するために検査するんですよ」と皮肉を言われて、やっと検査の手続をしてもらいました。
結果、画像のど真ん中に30mm近くの腫瘍が見つかり、先生からすぐに「腫瘍があることが確認できた」と電話で知らせが届きました。
「万が一位のことで、いちいち検査なんてできない」、ではなく、「万が一にもあったら困るから、気になったら検査をする」という方針で自分の身は自分で守らなければいけない、と痛感しました。
PET検査のことを国立研究開発法人国立がん研究センターのサイトで調べてみました
PET検査とは
1.検査の目的
PET(Positron Emission Tomography)検査は、治療前にがんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べたり、治療中の効果を判定したり、治療後の再発がないかを確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査です。
2.検査の方法
PET検査は、FDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を使って行います。
※FDG以外の放射性物質を使ったPET検査もありますが、研究段階の検査です。日常診療ではFDGを使用したPET検査がほとんどですので、一般的には、FDG-PET検査のことをPET検査といいます。
PET検査では、静脈からFDGを注射し、がん細胞に取り込まれたブドウ糖の分布を画像にします。PET検査はCT検査やMRI検査と組み合わせて行うこともあります。
PET-CT検査は、PET検査とCT検査の画像を重ね合わせることで、がんの有無、がんの位置や広がりを高い精度で診断することができます。
3.検査の実際
PET検査は、検査当日6時間前から糖分を含む飲食物の摂取はできません。
検査の直前には、排尿を済ませます。
FDGを注射して1時間前後、ベッドなどで安静にしてFDGが取り込まれるのを待ちます。
撮影時には、機器の寝台の上にあおむけになります。
撮影時間は30分程度です。
撮影した画像でがんが確認しにくい場合には、さらに時間を置いて撮影することがあります。
検査後は、体に取り込んだFDGを体外に排出するために、水分を多めにとって排尿を促します。
糖尿病の人は検査前に主治医や担当医、検査をする施設の医師と相談が必要です。
4.検査の特徴
PET検査には、一度にほぼ全身の撮影ができるという特徴があります。
また、がんの大きさや広がりを調べるCT検査やMRI検査などの検査と異なり、ブドウ糖を消費して活発に活動しているがん細胞の状態を調べることができます。
一方で、糖尿病などで高血糖の状態では正確な結果が出ないことがあります。
5.検査を行う主ながん
PET検査は、さまざまな部位のがんや、血液がんの悪性リンパ腫で検査することがあります。
ただし、早期の胃がんの場合には保険診療で受けることができません。
また、他の検査、画像診断による病期診断や転移・再発の診断が確定できない場合にのみ保険診療で受けることができます。
なお、がんと関係なくブドウ糖が集まりやすい部位では、がんの診断が難しいことがあります。
PET検査での診断が難しい部位は、脳や心臓、胃や腸などの消化管、肝臓、咽頭の粘膜、膀胱や腎盂・尿管などの泌尿器や、炎症を起こしている組織などです。
6.Q&A
- Q1
PET検査による被ばくが心配です。体への影響はありませんか?
A1
通常、人の健康に影響することが確認されている放射線の1回量は100mSv以上です。
一方、PET検査で用いるFDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)から出る放射線量は3.5mSvです。
FDGから出る放射線は時間とともに弱くなり、多くは尿と一緒に体の外に排出されます。
CT検査を組み合わせる場合は、CTによる放射線量が加わりますが、被ばくによってダメージを受けた細胞のほとんどは、そのたびに修復されて正常な細胞に戻ります。
※Svとは、放射線が人間にあたったときにどれだけ健康に影響があるかを評価するために使う単位です。
このことから、検査による被ばくの影響を過度に心配する必要はありません。
被ばくの影響よりも、現在の体の状態を確認する(がんを発見したり、がんの広がりや治療の効果を確認したりする)ことが優先されるため、検査を受けることが勧められます。
不安がある場合は医師に伝え、検査の目的や必要性について説明を受けましょう。
妊娠している人、妊娠している可能性がある人は、胎児が放射線の影響を受けやすいため、必ず医師に伝えてください。
関連情報放射線検査による被ばくと健康影響、放射線検査を受ける意義などについて解説されています。国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 CT検査など医療被ばくに関するQ&A- Q2
がんを早期に発見するためにPET検診は有効ですか?
A2
がんの診断が出る前に行うPET検診は、すでに症状がある場合に行うPET検査とは異なり、人間ドックなどで行われる任意の検診です。
PET検診によって、がんがどれくらいの精度で発見され、がんで亡くなる人がどれくらい減少するのかなどは、まだ十分なデータがなく、国が推奨するがん検診ではありません。
また、PET検査は一度にほぼ全身の撮影が可能ですが、がんの種類や場所によって、早期発見に有効ながんとそうではないがんがあります。
まとめ
私も、30代のときに結婚式の前に念のため大腸の内視鏡検査を受けたところ、ポリープが見つかり、初期のガンだと教えてもらいました。
幸い、早期発見だったのでことなきを得ましたが、早期発見が大事なんですね。