【訃報】福島孝徳先生 ご逝去のお知らせ

 アメリカのデューク大学脳神経外科は、福島孝徳先生がご逝去されたことを公表しました。一般財団法人脳神経疾患研究所をはじめとする南東北病院グループは福島先生のご逝去に接し、心からお悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

 福島先生は困難な脳腫瘍手術を次々と成功させて“世界の神の手”と言われ、総合南東北病院でも数々の手術を成功させています。福島先生と渡邉一夫総長は、前身の南東北脳神経外科病院が開院(昭和56年)するころからのお付き合いで、福島先生は度々、郡山市を訪れ、渡邉総長とともに困難な手術を行っていました。その後は総合南東北病院のほか、総合東京病院、東京クリニックなどでも、後進の指導に当たりながら、多くの患者様の命を救っていただきました。

 我々、南東北病院グループは、福島先生から教えていただいた数々の技術、知識や経験を後世に伝えていかなければなりません。福島先生の遺志を引き継ぎ、脳神経外科の医師を中心に、今まで以上に研修研鑽を重ねてまいりたいと存じます。

 総長渡邉一夫はじめ、南東北病院グループのすべての職員8500人一同、謹んで偉大なる臨床脳外科医 福島孝徳先生のご冥福をお祈り申し上げます。

引用元:https://www.minamitohoku.or.jp/news.html?id=319
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13年前に聴神経腫瘍が見つかったときに勇気をいただいた神の手のお医者様

2011年の東日本大震災の年に聴神経腫瘍が見つかって絶望の毎日の中で福島先生のビデオや記事を見て傷つけられ、無事長神経の手術も成功しました。

頭の中は神様領域だと思います。福島先生が育てたお医者様のおかげで毎日元気で暮らしていることに本当に感謝の言葉しかありません。

まさかお殴りお亡くなりになっていたとは思っていませんでした。

Dr.福島が解説する「聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)」

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聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)

「聴神経腫瘍」は、私が最も力をいれている疾患の一つです。患者さんにできるだけ負担をかけないよう、一度の鍵穴手術での全治を目指しています。

「聴神経腫瘍」の初発症状と経過

「聴神経腫瘍」とは、脳腫瘍全体の10%強を占める良性の脳腫瘍です。特に熟年の女性で、発症率が高くなっています。

「聴神経腫瘍」の初発症状は、ときおり現れる、ふらっとするような「めまい発作」です。その後1~2年たったころに「耳鳴り」が出てきます。この耳鳴りで最も多いのは「キーン」というハイピッチのものなのですが、人によっては「ザー」や「ゴー」、「シュー」という場合もあります。さらに病気が進むと、っとみんな携帯電話などの音声が聞き取りにくい聴力低下の症状が現れてきます。

耳鼻科では「聴神経腫瘍」の診断が難しい

多くの人は、これらの「耳鳴り」や「聞きにくさ」の症状がでてきたころに、「どうしたのだろう?」「聞きにくいな・・・」ということで、耳鼻科にいくことになるのですが、このときに注意が必要です。というのも、上記の症状の場合、耳鼻科では「中耳炎」「突発性難聴」「耳硬化症(じこうかしょう)/otosclerosis」と診断されることが一般的なのです。MRIなどの検査もされません

詳細な検査をしてからの診断なら問題ないのですが、残念ながら、検査もなしに診断されることが多いのです。特に「突発性難聴」と診断された場合、耳鼻科では、主にステロイド治療を行うのですが、これは一時的にはけっこう効いてしまいます。そのため、本当は「脳腫瘍」であるのにもかかわらず、その可能性を考えられなくなってしまうこともあります。

「聴神経腫瘍」診断には、ガドリニウム造影MRIが不可欠

もし、ふらつきやめまいがあり、“片側”に偏った「耳鳴り」や「聞きにくさ」、「目の焦点が合わない」などの異常を感じたら、必ず、ガドリニウム造影MRI検査を行ってください。造影MRIならば、2mm、3mmいう、微小の腫瘍でも見るつけることが可能です。造影を行わないMRI診断は、造影MRIの半分以下の価値しかないとおもってください。

現在、上記のような症状があり、耳鼻科の治療でなかなか症状が改善しない方、特に“片側”に偏った「耳鳴り」や「聞きにくさ」、「目の焦点が合わない」などの異常を感じている方は、面倒がらず、一度、専門の脳神経外科を受診し、ガドリニウム造影MRIを含む詳細な検査と診断を受けてください。

「聴神経腫瘍」は、最も難しい手術の一つ

「聴神経腫瘍」は、小さいもの、例えば1~2cmでも手術がとても難しい病気です。ふらつき、運動失調、歩行障害、顔面神経麻痺などの合併症の可能性が高く、熟達した聴神経腫瘍専門の医師しか手術することができません。理想的には、小脳橋角部腫瘍(しょうのうきょうかくぶしゅよう)の手術を500~1,000例、聴神経腫瘍の手術を200~300例以上経験した脳神経外科頭蓋底手術専門医が手術しなければならない疾患です。しかし、日本国内には、そのくらいの経験を持った医師がほとんどいないのが現状です。

現在(2017年)、私は、1年間で5カ月ほど日本に来て、たくさんの聴神経腫瘍手術(全摘出・全治120~150例/年間)を行っています。ご相談がありましたら、福島孝徳公式Webサイトのお問い合わせよりご連絡ください。

引用:https://dr-fukushima.com/brain-disease-drfukushima/explanation_06_drfukushima

昨年、知り合いの女性が上記の条件にあったお医者様(私の手術もして下さったお医者様)に聴神経腫瘍の手術をしてもらいましたが、今では手術をしたことがうそのように順調に回復してびっくりです。

良きお医者様にめぐり合えれば、聴神経腫瘍も決して恐い病気ではありません!

ありがとうございました!

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